メリル・ロッゲとウェディングとインド

メリル・ロッゲとウェディングとインド

MizoguchiTsubasaによる

2025年5月30日

ベルギーのブランドMERYLL ROGGEから

今季最後の作品が到着した


SS25のコレクションテーマは"ウェディング"

 

デザイナーのメリル・ロッゲは

昨年パートナーとスペインで挙式をあげたのだが

自身が着るための4種類のウェディングドレスを自らデザインしていた

 

その中のひとつが

このデニムジャケットとスカートという訳

 

 

 

 


なんというか

粋がすぎるんだよね

 

それらのウェディングピースを中心に構成されたのが

今回のSS25コレクションの概要

 

未だかつてないほどに

極めてパーソナルなリファレンスだ

 

ジャケット、スカートともに古着のホワイトデニムやベージュのカラーデニムを解体して

それらをインドの職人がパッチワークで継ぎ合わせて再構築している

ムッシュことイヴ・サンローランがブランシュ・ド・フランス(Blanche de France)のために作ったウェディングドレスから着想を得ている

 

そう、スペシャルなのだ

 

メリルは元々DRIES VAN NOTENのヘッドデザイナーとして8シーズンに渡ってSIRドリスの右腕を勤めてきた

ドリスが刺繍アイテムの量産等でインドに仕事を振って雇用を生み出していたのは有名な話で、彼女もインドの生産背景や工場とはツーカーで有効的な関係性は構築していただろう

 

 

あれ。

 

 

本作は本来、2月-3月ぐらいには店頭で販売できる予定であった

 

遅れた

遅れに、遅れた

 

今、何月?

おいおい、もうすぐ6月だよ

 

インドの職人、仕事遅いのだ

 

キャンセルもできたが、する気はなかった

いつまでも待つよ。と伝えた

 

<強がってみた>

 

本当に待ってよかった

あがりを見て、そう思えた

 

お前がいないと始まらないぜ

 

MERYLL ROGGE SS25

ようやく、スタートした気がします

 

溝口