PAULA CANOVAS DEL VAS AW25-1

PAULA CANOVAS DEL VAS AW25-1

by MizoguchiTsubasa

 

入荷後あっという間に完売品番が出てきてしまったため、緊急でブログ書いてます笑

 

PAULA CANOVAS DEL VAS

AW25 COLLECTION

 

全てのアイテムが届いてはいるんだけれど、まだ自分自身の気持ちが全然秋冬に向かないこともあって、まずはすぐに楽しめるシューズやアクセサリーから第一弾の入荷とさせていただきました

 

PAULA CANOVAS DEL VAS / DIABRO SNEAKER IN BLACK

 

まずはやはりこちらをご紹介しなければ

 

超・名品 DIABRO SNEAKERはミリタリーアイテム好きのPAULAらしく、ドイツ軍のパイロットシューズのデザインを引用し、尊重しながらも1ディテールで自分色にアップデートした逸品

 

オリジナルのドイツ軍パイロットシューズ

大前提として、オリジナルデザインの完成度の高さがありきというのは勿論ある

例えばマルタン・マルジェラのケースでは大きなデザイン改変は行わず、リプロダクション的なアップデートを自身のブランドからリリースしていたけれど、存在感において圧倒的にオリジナルを食ってしまうような想像を凌駕していくようなデザインという意味では、個人的にはPAULA CANOVAS DEL VASのこれを推したい

リブロダクトを買うならオリジナルが欲しい。となるのが自分の通例なので、どうせ名品からデザインを引っ張るなら、何かしら、一点突破でもいいからオリジナルを凌駕して欲しいと思う

 

そうでないと買わないし、古着は超えられない

そこに存在価値は見出せない

 

同じような意味でラルフ・ローレンの古着なんかも自分はほとんど買わない

モノがいい。だったり、これがこうだったらいいよね。みたいな同一視線上にある理想を実現されてもぐっとはこない

そうじゃなくて、想像の範囲を突破してきてほしい

 

 

その点で、これは本当に良い

 

 

 

普段は全く見えない部分なのだけれど、インソールの裏底がグリーンであるのもオリジナルのミリタリーのディテールを踏襲したもの

 

 

勿論、インソールもこの形

実はこの印象的なつま先のデザインには誕生したエピソードがある

 

線が細く、折れてしまいそうなほどに華奢なPAULAの脚を見た彼女の母親が言った「あなたの脚ってカモシカみたいね!」というニュアンスのパーソナルで些細な一言がインスピレーションの源となって、このヒヅメのようなデザインが生まれたきっかけになったのだそうだ

DIABROと名付けられたこのつま先はPAULA CANOVAS DEL VASの全てのシューズに適用され、ブランドには欠かせないシグネチャーデザインとなっている

 

このデザインを発表してすぐ後、デムナ率いるBALENCIAGAに、このつま先のデザインを見事に盗用されたのは有名な話<確か、BALENCIAGAのSS20あたりだったか…>

ファッションデザインという産業ではよくある話だが、それだけ素晴らしいデザインを彼女が生み出したというところに尽きる

 

 

DIABRO BALLERINA

 

こちらのバレリーナタイプも名品だ

リピーターが多く、素材違いで何足かお持ちになるお客様も多い

今回はガンメタリックなピンクのカラーリング

 

 

インソールのフカフカのクッション感と太くて低いヒールの組み合わせによる見た目に反した圧倒的な履き心地の良さと、程よいレディ見え、つま先のエッジの全てのバランスが、顧客様方に支持されてきた理由だろうと思う

 

パンツの裾から控えめにちょこん。つん。と覗く感じがとても可愛いのだ

 

 

ご紹介はこんなところ

 

 

実はPAULA CANOVAS DEL VASの当店でのお取り扱いは今回の2025AWで一旦区切りをつけて終了とする予定となっている

大好きなデザイナーなので、また復活することもあるかもしれないが、ひとまずはその分で来季以降にまた新しいデザイナーを発掘することに尽力していくつもり

 

そんな意味でも、今回のPAULAのコレクションは見逃さないでいただきたい

 

 

ぜひ。

 

 

みぞ